スキンケア化粧品で「日本の自然の豊かさ」も届ける。私たちが原材料の生産者を公開する理由

2022.03.29
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※記事内の写真はすべて2019年以前のものを使用しております

 

「肌だけでなく心も豊かになるスキンケア」を目指して

はじめまして。『Coyori(こより)』ブランドマネージャーの川上智子です。

2010年10月に誕生したCoyoriは、“皮脂”によって、肌の美しさと健やかさが守られることに着目して生まれました。

温暖で多湿な環境で暮らしてきた日本人は、欧米人に比べ皮脂の量が多く、皮脂のおかげで、欧米人よりもキメ細かく若々しい肌であると言われています。

そこで、Coyoriでは、美容液オイルや保湿液などを通じて、年齢とともに不足しがちな皮脂を質・量ともに補います。

Coyoriが目指しているのは、「肌だけでなく心も豊かになるスキンケア」です。

世界において、日本のように季節ごとに異なる天候や、農産物、習慣などがある国は珍しいです。移ろいゆく四季を楽しむことで、何気ない日々の暮らしに彩りを添えるのは、日本人ならではの古来から続く暮らしの知恵だと思います。

毎日使用するスキンケア化粧品を通じて、日々の暮らしの中で、日本の自然や季節を感じる、そんな時間も豊かさの一つだと考えています。

そのため、Coyoriの原材料は厳選した日本各地の68種の自然素材を使用しています(2022年3月時点)。

これらの素材は、出来る限りスタッフ自らが全国の産地に直接足を運び、生産者の方々に直に会い、畑や土に触れて見極めたものです。

さらに、商品をお客さまにお届けする際には、生産者の方々の想いや自然素材へのこだわりが伝わる冊子などを入れています

また、2011年から開催している『Coyoriレストラン』というイベントでは、お客様と生産者の方々、Coyoriスタッフが一同に会し、想いを共有する場を設けています。

同時に、日本の自然素材の素晴らしさや、生産することの大変さを自分の言葉で語れるように、自分たちでも『Coyori農園』という農園を営んでいます。全スタッフが定期的に農作業に訪れ、「生産するとはどういうことなのか」、「自然と生きるとはどういうことなのか」を身をもって学ぶ機会をつくっています。

この他にも、季節限定の商品をつくることで四季を感じていただいたり、自然素材の魅力を感じていただいたりするためのイベントなど、様々な取り組みを行ってきました。

純粋にスキンケア化粧品としての品質を高めることだけを目指すのであれば、こういった活動は必要ではないかもしれません。しかし私たちは、スキンケアとは、肌だけでなく、使う人の心にも影響を与えられる存在になれるはずだと信じています。

四季と共にうつろう日本の豊かな自然、そんな自然ともに生きる日本人の在り方や、そこに思いをはせる心の豊かさを未来に繋げていきたい。

そこで、Coyoriが歩んできた道のりを振り返りながら、なぜこのような想いがCoyoriに込められているのかについて、お伝えしたいと思います。

『身土不二』の考えのもと、日本の自然素材と出会う旅へ。

2009年。私たちが勤めるJIMOSという会社でスキンケアの新しい商品を開発する話が立ち上がりました。

会社のコンタクトセンターに「もっと肌に優しいスキンケアはないだろうか?」というお客さまの声が多く寄せられていたからです。

新商品の開発にあたり、専門家の協力も経て行きついたのは、ブレンドした植物オイルで、年齢とともに減少する皮脂を補い、劣化する皮脂の質にもアプローチするという考え方でした。

ただ、それを実現するために、原材料として何が適しているのかは全くわかりません。そもそも、皮脂をケアするという発想のスキンケア自体が、少なくとも私たちが調べた限りはまだ世の中に存在していないのです。

何度も何度も検討を重ねるなかで、私たちは『身土不二』という言葉にたどり着きました。

身土不二。身と土、二つにあらず。

つまり人間の体と人間が暮らす土地は一体で、切っても切れない関係にあるという意味の言葉です。

言葉の起原は大昔の仏典に遡るそうですが、現在では食の思想として「その土地のものを食べ、生活するのが一番よい」という意味で使われています。

私は身土不二に関する書籍を読み、この考え方に深く感銘を受けました。化粧品においても、日本人に一番適したものを届けようと思ったら、日本の自然素材を使用するべきではないか。チームのメンバーも、そのことに賛同してくれました。

そこから、私たちの日本各地へ自然素材探しの旅が始まりました。

全国のこだわりを持っている生産者の方々の畑を訪ね、理想としているスキンケアに適しているかどうかを、自分の目で確かめに回ったのです。

快く会っていただける生産者の方もいれば、お会いするのが難しい方もいらっしゃいました。そもそも、自分たちが手塩にかけて育てたものを、よくわからない化粧品の素材になるのは、誰だって躊躇するはずです。

そのため、私たちは自分たちの想いやコンセプトについて、一生懸命に説明をしながら回りました。

なかには私たちの農業についての知識が浅く、気を悪くさせてしまったこともあります。

私たちも、必死に農業について勉強をし、少しでも生産者の方々に近い目線で話せるように努めました。

その結果、「奇跡のリンゴ」で有名な木村秋則さんのリンゴや、五島列島の椿、鹿児島県のユズ、山形県の「つや姫」のコメヌカ、石川県の加賀太きゅうりなど、数多くの素晴らしい素材に巡り会うことができました。

同時に、生産者の方々に直に触れるなかで、自然素材を栽培することがいかに大変かを痛感し、生産者さんたちのこだわりや強い想いに、メンバー全員が心惹かれていったのです。

「お客さまが私たちのスキンケアできれいになった時に、日本の自然や、原材料を育んでくれている人たちの存在のありがたみに気づいてもらいたい」

おこがましい考えかもしれませんが、それがチーム共通の目標になっていきました。

こうした過程を経て、2010年10月に誕生したのが、Coyoriです。

Coyoriに込められた願い

『Coyori(こより)』という名前には、様々な願いが込められています。

そもそも、こより(紙縒り)とは、和紙を縒り合わせて紡いだ糸のことです。七夕では願いを書いた短冊を飾るために使われます。

日本の自然素材と、美肌づくりの知恵を縒り合わせることで、確かな実感があるスキンケアをつくりたいという想い。そして、生産者とお客さまの想いをつなぎ、日本の豊かな自然を未来につないでいきたいという願いが込められています。

また、頭文字を「Koyori」ではなく「Coyori」にしているのは、生産者やお客様とともに共創していきたいというCo-creationや、様々な日本の誇る自然素材を重ね合わせていきたいというCollaborationなどの意気込みから、“C”にしました。

このように、様々な願いや想いを背負って生まれたのがCoyoriなのです。

ちなみに、Coyoriのロゴマークは、皮脂を補う4種の植物オイルの素材「椿、オリーブ、柚子、米」をモチーフにしています。全て口に入れても安心・安全な自然の恵みです。

私たちが、徹底してこだわっていること。

実は、スキンケアとしての効果や品質を高めるために、「海外の自然素材を原材料として使用することを考えてみたらどうか?」とアドバイスをいただくこともありました。

確かに、海外の素晴らしい自然素材を使用することで、効果や品質・需給安定性の向上が見込めるのかもしれません。

しかし、Coyoriは「日本の豊かな自然を未来につないでいく」という想いを軸にしています。そこから、ブレないことを私たちは決めています。

私たちは、日本各地の生産者の方々と出会うなかで、食用では活用することができず、これまで廃棄されるだけだった枝や葉のなかに、実は化粧品として活用できる効用があることを知りました。

私たちが、日本の自然素材を原材料として活用することで、廃棄ロスがなくなる。そして、日本の自然素材の新たな価値を訴えることもできる。

微力かもしれませんが、こういった活動が、日本の自然を守ることにつながるのではないかと信じています。

また、私たちのこだわりの一つに、安易な値引きをしないことがあります。

生産者さんたちが誇りを持って生産したものを私たちは預かっているので、不必要に特売などのディスカウントをして販売することは、生産者さんたちの誇りを傷つける行為だと思っています。

Coyoriでは、お客さまに会員になっていただき、定期的に商品をお届けすることで需要予測の精度を高めて、商品を作り過ぎてしまうことを避けるようにしています。

Coyoriを初めてお試しいただく時や、Coyoriの記念日などの時には、特別価格で少し価格を下げて、お客さまに提供することはあるのですが、基本的に自分たちのための安易な値引きはしません。

日本で素晴らしい自然素材を育てている生産者の方々と一緒に歩んでいく。これが、Coyoriが大切にしているポリシーなのです。

肌だけでなく、心も潤う存在を目指して

スキンケア化粧品とは、肌にとって優しいかどうか、肌に潤いを与えてくれるかどうか。それが一番大切なのは間違いありません。

ですが、化粧品とは、女性を美しく整えていくことが一番大切な役割なのだと思います。

美しい人というのは、見た目が綺麗なだけでなく、きっと心も潤っている人なのではないでしょうか。

ハレの日だけでなく何でもない日でも毎日使用するスキンケア化粧品で、肌にツヤを与えるだけでなく、気持ちも上向きになる。そんな存在に、Coyoriはなりたいと思っています。

今後も、Coyoriの裏側にある想いや、日本の自然の素晴らしさ、日本人として考えていきたい心の豊かさなどを伝えていきたいと考えています。

これからも注目していただけると嬉しく思います。