[広島県 ヒメナデシコ]こよりの積年の想いが実現した自社農園育ちの花

2022.04.14
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空港から数時間。取材当日はあいにくの雨でしたが、山の真ん中に開けた土地についた瞬間雨がやみ、幻想的な霧が立ち込めました。

こよりが2015年から取り組んでいる「化粧品原料のための農園」がそこにあります。

この農園で約5年間育成し、今回世界で初めて化粧品原料化と商品への配合が成功したのがヒメナデシコです。

日本でも古くから自生し、数々の和歌や文学にも登場し親しまれているナデシコの一種で、小さなピンク色の花が特徴。その愛らしい見た目と反して、春から夏の紫外線が強く過酷な時期に花を咲かせ、寒さや暑さ等の過酷な環境にも強い花です。

「高い効果を持った、まだどこにもない植物原料を自分たちの手で作りたい!」

自然素材の可能性への想いを胸に、自社農園での育成にチャレンジし、肌への効果を実証。そして安定した品質と量の確保が可能になったため、この原料を配合した世界で唯一の商品をお届けできるようになりました。

こよりの長年の夢だった『自社農園で育てた高い効果を持つ植物原料』と『それを配合した商品化』、実現までの道のりと想いについてお話します。

もっと効果的な植物原料を生み出せると信じて

<Coyori事業部長 川上智子>

世間で販売している化粧品には様々な化粧品原料が使用されています。

化粧品は化粧品メーカーやブランドが企画・製造していますが、通常「化粧品原料」は化粧品原料となる植物などを育て配合できるよう加工をする「化粧品原料の会社」が造っていることがほとんどです。

そんな中、こよりは化粧品ブランドが、化粧品の原料を育てて原料化し、自分たちの化粧品に配合しているという珍しい挑戦をしました。

「今でこそ増えましたが、10年ほど前のこより立ち上げ時期は、国産植物の良い化粧品原料がまだあまりない時期でした。

植物原料を探し、こだわりを持ちながら植物を育てている生産者さんと話をしていくうちに、『調べられていないだけで、もっと美容に効果のある植物がありそう!』と思ったのがスタートです。

幸運なことに、それから数年後、一緒に農園立ち上げを行ってくださる会社さんと出会い、このご縁がきっかけとなり本気でチャレンジしました。」

こより立ち上げから関わってきた事業部長の川上はそう語ります。

しかし、立ち上げから数年はなかなか大変だったとか。

栽培から苦戦、試行錯誤の末に生まれた「ヒメナデシコ花エキス」

最初は育てること自体に苦戦しました、と川上は語ります。

「5種類栽培しましたが、できたのがヒメナデシコともう2種のみ。これらも生産量がなかなか上がらないなど、栽培方法を試行錯誤する日々でした。化粧品に入れられるレベルになるまでに、さらに3~4年ほどかかりました。

これまでお付き合いしてくださった生産者様の苦労を今まで以上に実感しました。」

そういった苦戦の中でもチャレンジし続けられたのは理由があります。

「私たちは栽培が難しくても『効果が高そうな』植物にチャレンジしています。なぜなら、ただ原料を育てたかったわけではなく、『原料化されていない植物を育てて、その効果を実証していくこと』が重要だと思っていたから。

その想いがあったから続けられましたし、たくさんの方が手を差し伸べて関わってくださいました。」

そんな試行錯誤の末に生まれたのが『ヒメナデシコ花エキス』

こよりの人気商品である美容液オイルに配合されています。

「たくさんの方が関わって育てた大切な原料です。ぜひそんな成り立ちを感じながら使っていただければ嬉しいです。」

より効果を高めるために、花のみを手作業で選別

ヒメナデシコの研究をする中で、茎と花全体よりも花のみから抽出した方が効果が高い、と分かりました。

しかしこの作業が手作業でしか行えないため、原料にするのに十分な量を選別することの難易度が非常に高かったのです。

こよりではこの作業を、『社会福祉法人 新宿あした会』さまにお願いをしています。

障害をお持ちの方が、自立した生活を営むことができるようサポートする施設です。

小さな花と茎をより分けていく作業はとても難しく時間がかかるのですが、あした作業所さまは手作業でありつつも高い品質と作業スピードを保っていただいています。

取材をさせていただいたときにもそのスピードに驚きました。数十分の間に、机には花と茎が分けられてどんどん積み上がっていきます。

取材時に作業者さんは、「化粧品になるのが嬉しい」と語ってくださいました。

太陽が照り付ける夏の心強いお供「ミネラル保湿液&美容液オイル」

ご紹介したヒメナデシコの花エキスを配合した、夏こそ使いたいミネラル保湿液と美容液オイルをご紹介!

春から夏の過酷な時期に満開になるヒメナデシコの「太陽に対抗する力」。日々のお手入れで紫外線ダメージをケアし、春夏の肌に最適な水分量と皮脂量のバランスを整えます。

「ミネラル保湿液白-風花-」(写真左)は、ポンプ式で1回の使用量を無駄なく簡単にプッシュ、一度つけるだけで肌に必要なミネラルと皮脂を補えます。

「美容液オイル白-風-」(写真右)は、春夏の肌状態や心地よい使用感を考え、オイル層と美容液層を最適なバランスで配合。オイルが美容液を包み込んで肌奥(※1)まで浸透します。

どちらにも、天然のラベンダー(※2)、レモングラス(※3)の精油をブレンド。爽やかな香りが、スキンケア時間を癒してくれます。

紫外線が気になる夏の季節に、ぜひお試しください。

▼商品詳細はこちら

ミネラル保湿液白-風花-

美容液オイル白-風-

※1 角質層

※2 ラベンダー油

※3 レモングラス葉油