【江戸切子プロジェクト①】世界で数個だけ、美容液オイル特別容器の開発秘話

2022.04.04
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2020年10月、Coyoriは誕生から10周年を迎えました。

10周年を迎えることができたのも、商品を愛用くださっているお客様あってこそ。

「Coyoriをもっと好きになってもらうために」

「Coyoriのこれからに期待してもらうために」

これまでの感謝の気持ちを込めて、お客様が喜んでくれるものをお届けしたい。

そんな想いを込めて、10周年に向けた特別プロジェクト【「美容液オイル特別版」の創作】が始動しました。

当時プロジェクトを担当したスタッフの佐﨑が、連載形式で10周年特別プロジェクトの軌跡をレポートで振り返ります!

※こちらは2020年11月に販売終了しています。

はじまりは10周年プレゼン大会

遡ること2019年の12月。

「来年、Coyoriは10周年を迎えるけど、何かできないかな?」

そんな会話がCoyoriスタッフの間で飛び交っていました。

そのうち、メンバーがどんなことをやりたいか?を持ち帰り、5チームに分かれてプレゼン大会が行われることに!

 

「感謝の気持ちを形にしたい」

スタッフが共通して持っている想い。各チームがこれだ!という案を2~3案持ち込んで10周年の特別企画が披露されました。

何か特別なプレゼントを用意する、Coyori祭りを開催する、Coyori BOOKを発行する。限定デザインの容器にする、キャンペーンをする……など絞り込まれた14案が最終検討に上がってきました。

その中の1つが、『真新しい物ではなく、いつも愛用いただいている物=“美容液オイル”に関する物で感謝の気持ちを表現できないか』という案でした。

ただの美容液オイルではなく、10周年という特別感を演出することでお客様にも喜んでいただけて、10周年を象徴する物として形にすることができるのではないか。

こうして、10周年企画として一番人気商品の「美容液オイル特別版」の創作が決定しました。

想いを形にする日本伝統工芸品

まず、美容液オイルの特別版は、Coyoriらしさである『国産・生産者様を大切にする・こだわりがある物』にしたいと考えました。

それが今までCoyoriを愛用してくださった方への感謝を形にすることに繋がり、やっぱりCoyoriを選んで良かった、これからもCoyoriを選び続けよう、と思ってもらえるのでは?と考えたからです。

Coyoriだからこそ日本らしいものを。また、10周年をきっかけにCoyoriを国内外・男女・年齢関係なく知ってもらうきっかけが作れたらと考え、たどり着いたのが日本工芸品でした。

伝統工芸品といえど全国に何万とあるものから1つ選ぶのは至難の業。今回は、数ある日本工芸品の中でもCoyoriの10周年を作り続けてきた土地、東京由来の物が良いのではないかという発想から東京の工芸品とのコラボを目指して検討を開始しました。

とはいっても、東京の工芸品も41品目。そんな中で、Coyoriの限定容器として代用できそうなもの、特別感が演出できる華やかなものを絞りこんでいきました。

「江戸切子」を選んだワケ

今回Coyoriが容器コラボ先として選択したのが、東京の伝統工芸品「江戸切子」です。

江戸切子は、1834年(天保5年)に江戸大伝馬町のビードロ屋・加賀屋久兵衛が金剛砂を用いてガラスの表面に彫刻したのが初めと伝えられています。

国・東京都の伝統工芸品として指定されており、2008年には北海道で開かれた洞爺湖サミットでは福田首相から各国首脳へ贈呈品として贈られるなど、日本を代表する伝統工芸として価値を認められています。

Coyoriが江戸切子を選んだのにはワケがありました。


■Coyoriの活動拠点「東京」の伝統工芸品であること

■洗練された美しい硝子の仕様

■サステナビリティ(持続可能性)

 ・デザイン性の高さをいかして芸術品として長く楽しんでもらえたり、一輪挿しにして飾ってもらえる形状で検討する。

 ・使い捨てで終わりではない

 ・ガラス容器なのでリサイクルも可能

 ・すぐそばに長く飾ってもらうことでCoyoriを思い出してもらえる

■日本伝統工芸品の支援

■男女・年齢・国問わずCoyoriを知ってもらうきっかけにする


一番は、日本伝統工芸の技術者や後継者不足を目の当たりにした時、Coyoriを知ってもらうだけでなく、江戸切子の良さも広く知ってもらうことで「日本の文化・生産者を未来につなげていきたい」というCoyoriの想いを日本工芸産業(江戸切子)の活性化として体現したいという想いがありました。

また、美容液オイルの透明感も美しく映える硝子の仕様ならデザイン性も高いので、化粧品の容器として一回使って終わりではなく、芸術品として長く手元に置いて大切に楽しんでいただけるのではないかと思い、決めました。

次回の記事では、江戸切子工房を訪れた際のお話やコラボプロジェクトについてご紹介します。