[沖縄県宮古島市 アロエベラ]宮古島の太陽をたっぷり浴びて天に伸びるアロエベラ

2022.08.08
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沖縄本島の南西約290キロに位置する、気候も暖かく自然豊かな宮古島。そこで「医者いらず」と呼ばれ古くから日焼け後の保湿やあせものケアなど、島の人たちに重宝されてきたのが「アロエベラ」です。

葉1枚が大きいもので1メートルほどにもなるアロエベラ。育つ環境として「宮古島ほど適している土地はない」と言われています。その理由は3つ。

1つは、海から塩分を含んで運ばれる潮風で、ミネラルやアミノ酸がたっぷりと含まれていること。

2つ目は、珊瑚礁で囲まれた地形。珊瑚礁のカルシウムが土壌に蓄えられた水分に含まれています。そのため、宮古島の土壌で育つアロエベラは120種類以上もの栄養分がバランスよくたっぷり含まれているのです。

最後の3つ目は、容赦なく降り注ぐ紫外線。紫外線から自らを守ろうとするため抗酸化力が高く保湿力も長けています。その保湿力は葉を切ると断面から水かにじみ出るほど。

今回はそんなアロエベラに魅了され、宮古島で栽培の第一人者として取り組まれている洲鎌さんを取材しました。

 

目次

成分にこだわって育てたアロエベラをたくさんの人に知ってほしい

<生産者 洲鎌善充さん>

半袖でもまだ温かい10月の宮古島。大通りから裏に入ると、立ち並ぶサトウキビ畑の中にアロエベラの広い畑が広がります。近づいて見るとアロエベラの葉は人の腰くらいまでの高さがあり、見るからにずっしりと重そうです。

「宮古島では昔から家庭にアロエが1株か2株はあり、虫刺されのときなんかよく使っているくらい身近な植物です。」

そう語る洲鎌さんは約20年前に宮古島にアロエベラ栽培を持ち込んだお一人です。

海外に農業研修に行ったときアロエの研究者に出会ったことがきっかけでした。

「アロエは身近な植物だったので、農業として取り入れるのには宮古島の人も半信半疑でした。でも良さを地道に伝えていくとで、最初は7~8軒だったのが、今では50軒ほどの農家が栽培に携わるようになりました。」

その洲鎌さんのアロエベラ栽培の最大のこだわりは「無農薬栽培・無化学肥料」であることです。なんと洲鎌さんの畑は「有機JAS認定」も取得しています。

栄養や成分にこだわって育てたいからこそ、手間のかかる「無農薬栽培」で育てる

無化学肥料栽培にこだわる理由は2つあります。

ひとつは、早く大きくするために科学肥料を使うと病気にかかりやすくなってしまい、さらに化学肥料を使わずにいられなくなる悪循環を過去見てきたから。

もうひとつは、アロエベラは化粧品や飲み物として使われることが多いので、見た目や重さではなく成分や栄養にこだわって育てたいからという理由です。

「内容成分をお客さんが評価の対象にしてくれるようなものを作りたい。そうじゃないとこの島で作っている意味がないと思っています。」

その反面、苦労も多々あります。

「除草剤を使わない分、雑草は人の手で抜くしかない。さらに生命力が非常に強い植物のため、脇芽がどんどん生えてくるのですが放っておくと、本来の株の栄養を取ってしまうんです。雑草も脇芽も、人の手で間引いていく必要があり、これが大変。」

この大きな畑、たくさんのアロエベラを手入れしていくのは体力はもちろん、集中力や根気のいる厳しい作業です。

このようなご苦労があるにも関わらず、洲鎌さんはキラキラした瞳でとても楽しそうにアロエベラについて教えてくださいました。

「アロエベラの良さをたくさんの人に知ってほしい」と、こよりレストランでも効果や育て方を講演いただき、大変好評でした。アロエベラについて生き生きと語る姿に、宮古島とアロエベラへの深い愛情を感じました。

ヒアルロン酸をはるかにしのぐ保湿力。農薬と化学肥料を使用しないから最大限の力を引き出す

今回紹介した「アロエベラ」は断面からもわかるようにたくさんの水分を含んでおり、葉肉からとれるエキスはその保湿力の高さから「植物性ヒアルロン酸」と呼ばれるほど。

ヒアルロン酸をはるかにしのぐほどの保湿力と聞き、自然が生み出す植物素材の力強さに驚かされました。

中でもこよりが使用している洲鎌さんの「アロエベラ」は、自信の強さをさらに引き出すため農薬や化学肥料を使わず自然の力に任せた栽培方法です。また、洲鎌さんの「アロエベラ」の畑は有機JAS認定も取得しており、効果だけでなく安心・安全性もお墨付きの自然素材。それも洲鎌さんの「ヒトに良いものをより多くの方々へ届けたい。」「お客様が成分を評価にしてくれるようなものを作りたい。そうでなければ意味がない。」というこだわりと想いが紡いだ証であると実感しています。

そんなアロエベですが、アロエベラ1キロ当たり原料として使えるものは300グラム取れたら上出来だとか。化粧品に配合できるまでには、たくさんの手間がかかっています。

希少な自然の恵みをいただいて、こよりの化粧品に配合できているという有難みを改めて感じるとともに、1人でも多くの方にアロエベラの効果をご実感頂けたらと思います。